王子神社の悲しい火災【2015年】

王子神社の悲しい火災【2015年】

2015年11月3日

火災の全容

報道機関や王子神社の発表によると、2015年10月12日未明に不審火による火災で王子神社の本殿・幣殿・拝殿が全焼しました。
これにより、10月19日が例祭日であった秋の例大祭は延期となり、また七五三のお祓いは仮社殿にて執り行われるそうです。

※例大祭は11月1日(日)に行われたそうです。

私が王子神社の火災について耳にしたのは10月17日頃のことでした。

すでにそれ以前に王子神社の写真撮影は済んでおり、あとは記事を編集するだけだったのですが、まさか全焼しているとは…。

情報をいただいたのは、近隣にお住まいの方からでしたが、みなさんとてもショックなご様子でした。

以下は、火災前の拝殿を撮影した写真です。境内は整備され、樹木と調和した美しい拝殿でした。

この写真を火災後と比較すると、悲惨な火事の様子がわかります。

扉や窓、しめ縄や掛けられた布はおろか、金属でできた屋根さえも燃えて灰になり、残されたのは黒焦げになった木材のみです。
向かって右側に生えていた立派な松の木の葉は炎に熱せられ黄色く変色し、拝殿をつつむ炎の威力が凄まじかったことを物語っています。

焼けてしまった拝殿内部は炭と化しています。
拝殿自体もそうですが、内部にあった太鼓や鏡といった貴重な文化財までも焼き尽くされてしまっています。

なお、神社裏手(北西側)には「浅間大神」が祭られていますがこちらは無傷でした。

拝殿に向かって左、神社南西部にある三峰神社も無事です。


大変悲しい出来事でしたが、全てが燃えてなくなってしまったわけではなく、豊かな自然も境内には残されています。

これから少しずつ建替え等が行われていくことと思われますが、地域市民のよりどころである王子神社を次世代に伝えていくためにも、立ち寄った際には再建への寄付等をしたいと思います。

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