大賞・優秀賞以外の応募作品一覧
どれも素晴らしい作品ばかりです。ご応募くださった撮影者様渾身の、豪華絢爛な作品をぜひご覧ください。
ご応募を受付した順に掲載しております。
はやしすすむ さん
「時候の約束」
不規則な気象でも鮮やかに咲いていてくれました。
撮影場所:東漸寺
撮影日:2020/3/24
審査員コメント
「ひこばえ」の花ですね。桜の溢れる生命力が伝わります。その向こうに鐘つき堂も元気に感じますね。
幹から直接花を咲かせる桜たち。小ぢんまりとした佇まいにどこか可愛げを感じます。
樹木の近くまで近寄らなければ見つけられない、小さいけれど確かな「春」です。
「迎賓の蕨」
大切に残されている労りの出迎え
撮影場所:東漸寺
撮影日:2020/3/24
審査員コメント
春の野には蕨。かつての小金牧にはたくさんあった植物です。今は珍しくなりました。
ノスタルジーが刺激されるだけではなく、この若芽の巻き具合が体の中のむくむく感を掻き立てます。
手前の蕨と奥の桜、どちらも春に旬(見頃)を迎えます。色鮮かやな桜に目を奪われがちですが、蕨も遠くから参拝客をそっと見守っていますね。
「花鳥談話」
山吹が映え鳥の囀りが心地よく響く談話室でした。
撮影場所:東漸寺
撮影日:2020/4/3
審査員コメント
趣のある談話室の文字が人を惹きつけます。窓から見える景色がいかにも春です。もっと外の景色が見えていてもよかったのではないでしょうか。
せっかくのお庭がもっと見えたらうれしかったように思います。
青空に緑と山吹がよく映えています。五感をたくましく使って春色を見つけんとする作者の心意義が感じられる一枚です。
ところで、知る由もありませんが、小鳥たちはどんな談話をしていたのでしょうか……。
くろたん さん
「明るい未来へ」
iPhoneで撮影。曇り空から門の先には美しい世界が待っている。コロナ騒動は必ず明るい未来が待ってる。と言う思いで撮影しました。
撮影場所:本土寺
撮影日:2020/3/31
審査員コメント
どっしりとした寺門の風格がいかんなく発揮されています。お寺の庭から外を見た風景ですね。木の外の桜がきれいです。
ほんとうに、門の向こう側は明るく美しい世界が広がっていますね。
前に進むか後ずさりするかは、我々人類次第というところでしょう。コロナ禍で大切なことを教えてくれる一枚です。
M.Tさん
「満開の本土寺」
桜の窓の中から本土寺の五重塔が映えて、とても奇麗でした。
撮影場所:本土寺
撮影日:2020/3/25
審査員コメント
青空とサクラ色の対比が美しいです。手前の桜の花と5重の塔の両方にピントが合っていて、その途中の樹木などがソフトフォーカスになっています。レンジファインダー付きのカメラというものが売られているので、こちらをお持ちなのかもしれません。
お安くはありませんし、扱いもかなり熟練がいりますので、もしや、ご本職でもお使いなのではないかと推測いたします。
素晴らしいプロのお写真です。
太陽に照らされて、桜も五重塔も輝いて見えます。明るく爽やかな気持ちにさせてくれる一枚です。
「本土寺の五重塔」
撮影場所:本土寺
撮影日:2020/3/25
審査員コメント
絵葉書にでもしたいような文句なしのお写真です。それだけに面白みには欠けたかもしれません。
他の審査委員の方のご意見が知りたいところですが、悪くはないお写真と思います。
朱色と淡いピンク色の取り合わせが目にも鮮やかです。五重塔の最上階から見る景色は如何ようか……と想像してしまいました。
丹羽 伸一郎さん
「春爛漫」
自宅から徒歩30分程の本土寺へ(開門時間の)朝8時過ぎに行き1時間程、人影の少ない境内を散策。立派な五重塔と青い空に満開の桜を添えることで松戸の雅を感じさせる画像を狙った
撮影場所:本土寺
撮影日:2020/3/24
審査員コメント
左右への広がりが大きくて、広々とした本土寺境内を感じます。
青空と桜色がこれほど合うものかとあらためて認識させられました。
一瞬「これは京都か……?」と思ってしまったのは、作者の「松戸の雅」が伝わってきたからに他ならないでしょう。ゆったりとした雰囲気がよく伝わってくる良作と思います。
「春が来た」
自宅から徒歩30分程の本土寺へ朝8時過ぎに行き、1時間程人影の少ない境内を散策。風の強い日だったので桜の花の大写しは避け、桜の開花の状態と寺の建物の一部(鐘楼の屋根)を入れ、郊外の寺の雰囲気(春)を感じさせる画像を狙った。
撮影場所:本土寺
撮影日:2020/3/24
審査員コメント
お散歩でここにに来れるのだったら、最高ですね。桜の花の美しさが強調された良い写真と思います。
巨木のももとに何か物語りが隠されているような予感がします。その昔の青年僧と村の娘の悲恋でしょうか。
何かの物語を紡ぐような写真になるともっとよかったかもしれません。
青空を大胆に覆う桜に目を奪われます。季節感のよく分かる一枚です。
「待ちわびた春」
春到来を感じるようになり、自宅から徒歩30分程の本土寺へ散歩がてら行ってみた。当初は梅狙いであったが五重塔の前で一本の早咲きの桜が目立っていたので、色々な角度からの撮影を試した内の1枚。
撮影場所:本土寺
撮影日:2020/3/26
審査員コメント
この桜の紅さは、河津桜でしょうか。染井吉野が咲くより早く五重塔を紅く彩ります。
エキゾチックな本土寺になりました。
五重塔との濃淡が良い色合いです。他の木々はつぼみこそ膨らんでいるように見えますがまだ開花してはいないようで、まさに待ちきれなかったのだな……と想像してしまいます。
鈴木 新一さん
「生命力」
桜の木の生命力を感じられる写真を撮れたと思います。
撮影場所:伝法寺
撮影日:2020/3/21
審査員コメント
写真のタイトルの通り、大きな生命力を見せつける枝垂桜の太い幹です。お寺はできてから400年ほど経っているそうですが、この桜の樹齢は250年ほどでしょうか。
地元の人たちに愛され、大事にされ、良い環境に置かれて今も元気いっぱいの珍しい枝垂桜です。
地域の自慢ですね。
枝垂れ桜を下から見上げた、迫力ある一枚です。自然の力強さが伝わってきますね。
「伝法寺と桜」
桜の木が仏像に寄り添い、桜の花が揺れると仏像の背中を撫でているように見えました。
撮影場所:伝法寺
撮影日:2020/3/21
審査員コメント
古い本堂を背景にした豊かな花を見せつける枝垂桜です。
良い天気で、発色も豊かです。
ご本堂の窓に移りこんだ光景もまた風情があります。
右手の奥には武蔵野線東松戸駅の駅舎の一部が写っています。
こんなところにこんなお寺さんが!?と驚くような近さです。
静かな雰囲気の中、桜の枝が揺れている様子が想像できます。春先のゆったりした時の流れを感じられる一枚です。
糸賀 一典さん
「華やかすぎる境内」
満開のソメイヨシノが境内を染める朝、桜並木の下を通る家族の、楽し気な話し声が聞こえて来ました。本堂の高い位置から、桜を多めに入れて撮影しましたが、本土寺は、こんなにも桜があります。
撮影場所:本土寺
撮影日:2020/3/26
審査員コメント
本土寺の庭園に入るには右のほうの入口を通る必要があります。観光の季節には入場券を買う必要があります。
本土寺からの帰り道は、この左側の通用門から帰ることができます。
満ち足りた顔の人たちが次々にこの門から出てきます。その瞬間をとらえたいいお写真です。
紫陽花が有名になる前、村人はこの桜を目当てに、徳利を下げ、炊き込みご飯を作ったり握り飯を作ってお花見に来ていました。その頃は入場が無料でした。その名残なのか、お花見のころは入場料が無料になる嬉しい本土寺さんですね。
桜の樹は植え替わりましたが、今も美しい花を楽しむことができます。
幾重にも連なる桜の木々の重厚感と、お散歩する家族の和気あいあいとした雰囲気が、対象的なコントラストを描いていますね。
「モミジに花咲いて」
モミジが新葉を広げて来ました。薄緑色の新葉も春の訪れを感じさせてくれますが、モミジの花を知る人は、どれだけいらっしゃるでしょうか?モミジの新葉も美しく春の訪れを感じさせてくれますが、その中でひっそりと咲くモミジの花も入れて撮影してみました。
撮影場所:東漸寺
撮影日:2020/4/7
審査員コメント
この方は、他の方とは違った感性で世界を切り取って見せてくださいます。
楓の花は、ひそかに目立つことなく、それでも精いっぱいに花開きます。
派手さは全くありませんが、太古からの植物の営みの原型を見ているようです。
清楚で美しい写真になりました。
恥ずかしながら、モミジの花の存在を初めて知りました……(汗)。
秋に美しい紅葉を見せるために人知れず準備を進める姿は、私たちも見習わなければなりませんね。